地下アイドルのチェキ会や握手会は、推しといちばん近くで交流できる特別な時間。一方でレギュレーションを知らずに参加すると、思わぬ注意を受けたり限られた持ち時間を失ったりすることもあります。
そこで本記事では、現場で頻出するルールをカテゴリー別に整理し、初参加でも迷わず準備できるテンプレート形式でまとめました。
このページでわかること
特典会レギュレーションの主な項目と実例
チェキ・写メ・動画ごとの区分や時間・料金の目安
NG行為とスタッフ対応、臨時変更へのスマートな対処
ファンが押さえるべきマナーと緊張をほぐす立ち回り
運営用テンプレートを使ったレギュレーション作成手順
特典会のルールは、メンバー・ファン・運営の三者が安全かつ快適に交流するための「共通言語」です。
内容はグループごとに微調整されますが、押さえるべき主要項目はだいたい同じ。まずは全体像をつかみ、細かな条項を読み解きやすくしましょう。
撮影関連
↳ チェキ・写メ・動画の扱い、撮影時間や料金帯
接触関連
↳ 握手・ハイタッチ・ハグなど可否の線引き
購入枚数と特典
↳ 特典券○枚ごとに得られるサービスと時間
マナーと禁止行為
↳ 連写、ローアングル、長時間会話などの制限
これらを事前に把握しておくと、当日の段取りがスムーズになり、メンバーとの交流に集中できます。
撮影形式ごとに持ち時間や準備物が変わります。以下の比較表を目安に、当日のプランを立ててみてください。
形式 | 1回の所要時間 | 特徴 |
---|---|---|
チェキ | 30〜60秒 | 現像待ち込み・思い出重視 |
写メ | 20〜30秒 | スマホ静止画・スピード重視 |
動画 | 15〜30秒 | ワンカット収録・メッセージ重視 |
撮影前にカメラアプリを立ち上げ、フラッシュやフィルター設定を確認しておくとロスタイムを防げます。チェキ=思い出、写メ=スピード、動画=メッセージと覚えておくと判断しやすくなるでしょう。
身体に触れる交流は距離を縮める反面、トラブル要因にもなりやすい項目です。現場ではおおむね三段階で線が引かれています。
握手・ハイタッチのみ可
↳ 手の接触に限る方式。多くの現場がこの形
肩タッチや軽いハグ可
↳ メンバー主導の場合のみ成立。ファン側の要求は不可が基本
完全非接触
↳ 感染症対策やメンバー体調優先。ポーズ指定で距離感を演出
入場後すぐ掲示板を確認し、当日限定の追記を見落とさないようにしましょう。迷った場合はスタッフに小声で質問し、列を乱さない気配りが大切です。
特典券は物販卓での購入枚数に応じて配布され、枚数によって撮影形式や会話時間が変動します。代表的な設定例を表にまとめました。
券の枚数 | サービス内容 | 持ち時間の目安 |
---|---|---|
1枚 | チェキ | 約30秒 |
2枚 | チェキ+写メ | 各30秒 |
3枚 | 動画+チェキ | 動画15〜30秒+チェキ60秒 |
会計前に「希望枚数+予備1枚」をまとめ、受け取った券を撮影種別ごとに並べ替えておくと列回転が速くなり、メンバーとの会話時間を確保できます。
レギュレーション違反はメンバーだけでなく他のファンの体験も損ないます。代表的な禁止事項と対応手順を押さえておきましょう。
連写・ローアングル撮影
↳ 即座にデータ削除指示
過度な接触要求や暴言
↳ 口頭注意→特典会退場→イベント出禁へ移行する例が多い
個人情報の過度な聞き取り
↳ メンバー安全を脅かす行為として警告対象
無断録音・録画
↳ データ没収、以降の撮影禁止措置を受けることも
多くの運営は「注意→退場→今後の参加禁止」の三段階で対応します。トラブルを見かけた際はスタッフへ静かに知らせ、自身が巻き込まれない距離を確保するのが鉄則です。
次に、具体的なシーンごとに細分化されたルールをテンプレート形式で整理します。現場によって表現が変わるものの、下記の枠組みを当てはめれば自分の現場用レギュレーション表を短時間で作成できます。
撮影前にポーズを決めきれず時間を浪費しやすい部分です。許可される小道具と禁止されがちな例を整理し、迷いを減らしましょう。
片手ポーズ(ピース・ハートなど)
↳ 接触なしで絵がまとまりやすい
両手ポーズ(ほっぺハート・指ハート)
↳ 顔まわりを埋めるため画角が盛り上がる
小型小道具(うちわ・アクリルスタンド)
↳ A4以内が目安。スタッフ確認必須
大型小道具(横断幕・等身大ボード)
↳ 通路を塞ぐ恐れがあるため基本不可
録音・録画はプライバシー保護の観点で制限が厳しい領域です。代表的な設定を対比形式でまとめました。
形式 | 通常ルール | 許可される例外 |
---|---|---|
ボイスメモ | 原則禁止 | 生誕祭で「メッセージ録音券」を販売するケース |
動画撮影 | ワンカット15〜30秒 | リリースイベントで告知用ショート動画を依頼される場合 |
ライブ録画 | 曲ごとNG | 運営が「SNS拡散タイム」を指定した曲のみOK |
撮影したデータをネットに上げる際は、運営ガイドラインと肖像権の扱いを守る必要があります。守りたいポイントを整理しました。
加工範囲
↳ 明度・コントラスト調整まで。過度な整形アプリ不可
タグ付け
↳ 公式ハッシュタグ+メンバー名を併記
掲載期限
↳ 生誕祭の場合は当日24時までにアップ促進
第三者映り込み
↳ 他ファンの顔はスタンプやぼかしで処理
急なルール追加や時間短縮は地下現場では日常茶飯事です。想定シナリオと推奨対応を表にまとめました。
想定シナリオ | 主な理由 | 推奨対応 |
---|---|---|
特典券上限の急減 | 想定以上の来場で列圧迫 | 余剰券をグッズ購入に振替え、次回に回す |
接触全面禁止 | メンバー体調不良 | 距離感ポーズ案を3つ提示し時間短縮を補う |
撮影タイムの短縮 | 会場撤収リミット | スマホカメラ事前起動・連写設定オフで即シャッター |
特典会を快適に運営するには、ルールの整理とスタッフ同士の共通認識づくりが欠かせません。
特典会レギュレーションは、リアルタイムで編集・共有できるスプレッドシートと相性抜群です。コピー後、次の順でカスタマイズを進めると漏れが防げます。
テンプレートを別名で複製
↳ 元データを残すことで過去の試行錯誤を保管
タブ名をイベント日付に変更
↳ 例:2025-08-15_渋谷 のように会場と日付をセットで記載
撮影種別・券枚数・持ち時間を入力
↳ 先にプルダウン方式で種別を準備しておくと入力ミスを防げる
スタッフ閲覧用フィルタを設定
↳ 「接触関連のみ」など項目別に抽出しやすくしておく
閲覧権限を限定公開で配布
↳ 編集者と閲覧者を分け、列調整中の誤編集を防止
入力を終えたらテスト閲覧でリンク切れや書式崩れがないか確認し、前日までに関係者に共有すると安心です。
列捌きが円滑かどうかは、剥がし担当の持ち場と人数に直結します。代表的なレイアウト例を表に整理しました。
エリア | 必要人数 | 主な役割 |
---|---|---|
特典列入口 | 1人 | 券種別チェック・並び替え案内 |
メンバー前 | 2人 | 時間管理・距離調整・剥がし |
撮影後スペース | 1人 | 退場誘導・忘れ物確認 |
物販卓付近 | 1人 | 追加購入の誘導・列圧縮 |
列が折り返す会場では、歩行導線にカラーテープやパーテーションを設置すると迷走を防げます。人数が足りない場合は「入口+メンバー前」を優先配置し、退場誘導を兼任させると列滞留を抑えられます。
クレームや違反行為が起こった際は、対応のスピードと記録の正確さが重要です。最低限押さえておきたい段階を整理しました。
一次対応(現場スタッフ)
↳ 口頭注意と状況メモを即時記入
二次対応(リーダー)
↳ 退場判断・警備連絡を決定し、シートへタイムスタンプ付きで追記
三次対応(運営窓口)
↳ 事後報告をまとめ、次回以降のレギュレーション修正を実施
段階ごとに連絡先と判断基準をシート内で色分けしておくと、アルバイトスタッフでも即座に判断できます。後日トラブルを蒸し返さないために、メモは日時と対応者名を必ず残しましょう。
この記事を通じて、特典会の代表的なレギュレーションとその背景、撮影形式ごとの所要時間や小道具の扱い、ファンが守るべきマナー、そして運営側が活用できるテンプレートの作成手順までを一気に整理しました。ルールはメンバーを守るだけでなく、ファン同士の交流を円滑にし、イベントを成功へ導く重要な要素です。
実際に参加するときは、公式発表を前日に再確認し、当日は掲示板やスタッフの案内をこまめにチェックして臨時変更へ柔軟に対応してください。撮影前のポーズ案や必要な枚数の特典券を事前に準備しておけば、列の流れを妨げず推しとの時間を最大化できます。
運営担当者は共有シートで情報を一元管理し、剥がし担当の動線とエスカレーションフローを事前に擦り合わせておくと、突発的なトラブルにも落ち着いて対処できるでしょう。
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